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第94回日本美容外科学会 東京|美容外科ヴェリテクリニック銀座院

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第94回日本美容外科学会 東京 2008/05/11

■ 下眼瞼除皺術は何を目的とするのか?

目的 :
下眼瞼の加齢変化は、皮膚の皺と目袋と呼ばれる下眼瞼隔膜前部の膨らみと目袋の下縁にできる溝(内側のnasojugal grooveと外側のpalpebro-malar groove)に代表される。下眼瞼睫毛下縁に切開を加えて余剰皮膚を切除する下眼瞼除皺術によって、下眼瞼の加齢変化を改善できるのかどうか検討した。

方法 :
われわれは2002年以来、skin-muscle flapの挙上とfat repositionと眼輪筋のつり上げを行ってきた。ただし、2005年6月から眼輪筋を切開しないskin flapを挙上する術式を10例に行った。この方法では経結膜で眼窩脂肪を切除した後に、skin flapを挙上し、眼輪筋は切開せずに外眼角部で眼窩縁骨膜にplicationし、余剰皮膚を切除した。両者の術後結果を下眼瞼の皺と目袋と下眼瞼溝の改善効果について検討した。

結果 :
skin-muscle flapでもskin flapでも、襞のように垂れ下がったり、重なったりしているしわ(festoon)は改善されたが、縮緬皺や深く刻まれたしわは改善されなかった。眼窩脂肪の切除によって目袋は縮小し、下眼瞼と頬の境界は上方へ移動した。眼窩脂肪を切除しなかった症例よりも切除した症例のほうが満足度は高かった。眼窩脂肪切除するだけで、下方移動していないskin flap例では深い下眼瞼溝が残った。

考察 :
下眼瞼除皺術では余剰皮膚を切除するにもかかわらず、しわの改善効果は限られている。むしろ、加齢に伴う下眼瞼から頬の輪郭変形の改善が下眼瞼除皺術の主な目的である。症例によっては、midfaceの膨らみを回復するためにmidface liftやmidfaceのaugmentationが必要であることを認識した。

■ 上端と下端の位置を考慮した隆鼻術

隆鼻術の目的は鼻背を高くして鼻筋を通すことである。自然で美しい鼻の輪郭を作るためには、隆鼻の上端(鼻根部)と下端(鼻尖)のそれぞれに対して、前方への突出(projection)と上下の位置を考慮しなければならない。

隆鼻の下端をどこまでにするのかは鼻尖のprojectionが十分かどうかで判断する。鼻背と鼻尖の両者のaugmentationが必要な症例にはL型のシリコンプロテーゼを用いるのが一般的であるが、L型プロテーゼでは鼻尖の頂点の位置が頭側にずれることが問題である。

私は鼻尖の位置を正確にコントロールするため、鼻背のプロテーゼの下端はsupratipまでとし、鼻尖に対してはそれとは別の物を用いている。

鼻尖にわずかなaugmentationを必要とする例では耳介軟骨かPTFEを鼻翼軟骨の中間脚の上にonlayする。鼻柱の延長と鼻尖の頭側移動が必要な例ではcolumella strutを用いる。鼻尖が頭側にずれるのを防ぐ、あるいは、鼻尖を下方へ伸ばしたい時には鼻中隔延長術を用いている。

隆鼻の上端をどこまでにするのかは、下端の位置に劣らず重要である。隆鼻術は鼻背を高くして鼻筋を通すが、鼻根部(nasion)の位置は頭側に移動する。そのため、nasionの位置が低い症例では、鼻筋が頭側に伸びて短鼻が改善される。

しかし、nasionの位置が正常か、高い症例では鼻が長くなりすぎる。これに対し、glabella augmentationでは、nasionを尾側に移動する効果がある。

glabella augmentationはヒアルロン酸注入による方法が簡便である。永続的な効果を期待する症例に対してはシート状のPTFEを重ねてからトリミングした隆鼻材を用いている。

鼻尖の位置のコントロールとglabella augmentationの術式の詳細と症例結果を供覧する。

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